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妊娠中の出血には流産や早産、子宮外妊娠などの重大なトラブルを知らせるものと、ホルモンバランスの変化による月経様出血などのママや赤ちゃんには影響のないものがあります。妊娠中に色のついた(ベージュ色・薄茶色・赤色・褐色・黒褐色など)おりものがある場合には、出血があることを示しています。色が濃いほど出血の量が多いことを示し、黒みが増すほど古い出血ということになります。 |
【妊娠4週ごろ】妊娠初期
この時期の出血は月経様出血と言われるように、最終月経と間違えられることもあります。しかし出血の量はいつもより少ないので区別できますし、今は妊娠検査薬で妊娠であることは確認できます。しかしこの時期の流産や子宮外妊娠などの心配については、超音波断層法を使ってもわかりません。出血の量が増えてこないようなら1〜2週経ってから産婦人科で診察を受け順調に発育しているのを確認するとよいでしょう。少量の出血が続いたり、出血がひどくなったり、強い腹痛がある時はすぐに受診する必要があります。
【妊娠4〜7週】 下着につく程度、あるいは月経の始まりか終わり頃の程度の少量の出血が数日続いても、定期受診日に経膣超音波断層法の検査で発育を確認できれば大丈夫です。妊娠6〜7週には胎児の心拍動が見られます。子宮のうっ血・びらん・ポリープなどによる出血は心配はいりません。
この時期の持続性の出血は子宮外妊娠や胞状奇胎が原因で起こることもありますが、超音波検査を行っていれば正常な妊娠とは区別できます。 出血が少なくても発育・心拍動が確認できなければ、受精卵または胎児の異常により自然流産になってしまうことが多く、治療によっても改善されません。出血が多い時には入院安静をすすめられることもあります。
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 *使用しているモデルの写真はイメージであり、
説明文の内容とは関係ありません |
【妊娠8〜16週】
この時期になると、出血が見られることは少なくなります。しかし胎盤が完成する妊娠16週までは月経よりちょっと少ない位の量の出血が続ことがあります。これは胎児を包んでいる袋(胎嚢)の全面に絨毛があることが原因です。その他、ポリープ・びらん・絨毛膜下血腫などが原因となります。絨毛膜下血腫の場合には褐色ないし黒褐色のおりものがみられます。
赤あるいは褐色の出血が多い時は医療機関を受診したほうがいいでしょう。内診により子宮口が閉じていることを確認したり、流産の危険を避けるために入院する場合もあります。ポリープなどの別の出血原因がないかどうかも確認します。
【妊娠16〜21週】妊娠中期
この時期に少量の出血があり、次第に量が増加する場合には切迫流産・早産の危険性があります。妊娠21週までは赤ちゃんの未熟の度合いが強く保育器でも育てることは難しくなります。しかし出血・下腹部痛などの切迫流産の兆候を止めることができれば、妊娠を継続することが可能です。
鮮やかな赤色の出血がある、出血量がだんだん増える、下腹部痛があり子宮が固くなっている場合などには診察が必要となります。流産の危険性がある場合には入院安静となる場合もあります。また、低位胎盤あるいは前置胎盤・頚管無力症等の場合は、安静や子宮収縮の抑制・頚管縫縮術等が必要となります。
【妊娠22週〜36週】妊娠中期〜後期
赤ちゃんは早く生まれるほど未熟の程度が強く育てるのが困難となります。 この時期になると出血することは少なくなりますが、もし出血がある時はすぐに診察を受けて危険がないことを確認しておく必要があります。診察の結果、びらん・ポリープが原因の場合には心配ありません。
暗赤色の出血が続き、同時に下腹部に激痛や腹壁の張りを感じたら常位胎盤早期剥離の危険性があります。前置胎盤の出血は子宮収縮に伴うことがほとんどで、量も多く、鮮紅色の出血と断続的な少量の出血を認めます。粘液に混じった出血がある時は量にかかわらず子宮口が開いている場合が考えられます。
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【妊娠37週以後】
分娩準備状態を見るため、定期検診時に内診をすることが多くなります。内診後に出血が見られることがありますが量が少なければ心配はいりません。
陣痛の有無とは関係なしに子宮口が開き始めると、粘液に混じって赤褐色の出血があります。これが血性分泌「おしるし」とも言われますが必ずあるものではなく、分娩の始まる1週間も前に見られることもあります。「おしるし」とは違い、血液だけあるいは血液の固まりが出る時や量が多い時、下腹部痛を伴う時などは前置胎盤やその他の異常であることもあるのですぐに診察をうけましょう。 |